私のスケッチブック/3冊目 My Sketchbook No.3

dovrovnik

39.クロアチア・ドブロヴニク/Dubrovnik

旧ユーゴスラビア、クロアチアの美しい都市、ドブロヴニク旧市街の路地裏。 今は平和な街ですが、十数年前に独立戦争でこの街もかなり破壊されたそうです。その後驚くべき早さで復興し、こうして観光で訪れる事ができました。旧東欧の何となく暗いイメージは全くなく、パスタや海の幸が美味しい、イタリアの田舎町のような素敵な所でした。

miduki

40.ウェリッシュコーギー/Welsh Corgi

この子はいとこの飼い犬です。ちょっと小柄な女の子。 犬も猫も動物は好きですが、「可愛い」と思うとうまく描けるような気がします。

martinbridge

41.マルタン橋のたもと/Martin bridge

二度目に行ったストラスブールは、季節も良かったので花と緑がとても奇麗でした。 「え?ここテーマパークじゃないよね?」と言いたくなるほどカラフルで美しい木組みの家が立ち並ぶエリアです。真っ赤な花と緑のツタのからみ具合が実に美しく、ドイツ風の町並みと見事に溶け込んでいました。 折角の美しい風景なのに、被写体に対して描くキャンバスが小さすぎて細かい所がいまいち描ききれませんでした。

gent

42.ゲント/Gent

二度目に見たベルギー・ゲントのギルドの建物が並ぶ地区です。真冬でしたが風もなく穏やかな日だったので、建物が川面に鏡のようにくっきりと映っていました。色彩よりも建物の美しいラインを出したくて、イラスト風に油性ペンで描きました。

emil

43.エミール/Emil

友人とカナダへ行った時にお世話になった知り合いのご夫婦のお子さんです。当時1歳半の、とっても可愛い男の子です。まるで天使のようでした。

eastman

44.イーストマン郊外の野菜売り場/Eastman

カナダ旅行中、郊外の野菜売り場に立ち寄りました。農家の人が自分の畑で採れた野菜を売っている所です。旅行では観光地よりも、こういう所に行くのが楽しいです。小さな小屋の中で、色も形も不揃いの、まさに採れたて!という野菜が無造作に置かれていました。段ボール箱ではなく樽や木の箱に入っていたり、飾らない感じが素敵だったので、その雰囲気を出そうと頑張りました。

quebec

45.ケベックの路地裏/Quebec

カナダのケベックシティ、ここはフランス人が築いた街なので「北米のパリ」と呼ばれるように、パリのようなお洒落な通りが沢山あります。 ここは絵や写真を沢山売っている路地です。イラスト風に輪郭をとって色を塗りました。

turakai

46.トラカイ城/Turakai castle

バルト三国のひとつ、リトアニアのトラカイ城の内部の景色。この辺りは赤煉瓦の城が多いです。 この絵は、旅行中に下描きをして、帰りのヘルシンキで飛行機の乗り換え時間が4時間もあったので、待ち時間に空港で仕上げました。

turaida

47.トライダ城/Turaida castle

バルト三国、ラトビアの森の中にあるトライダ城。一部復元されていますが、城跡と言った方がいい山城でした。 こういう所は何か想像力をかきたてられます。バックに見える深い森と川が印象的でした。

shibanana

48.柴の子犬/Puppy

友人が柴の子犬を飼い始めたので、写真を撮らせてもらって描きました。ちょっとマンガチック?になってしまいましたが、これはこれでよしとしよう。子犬はすぐに大きくなってしまうので、可愛い姿を見られるのはほんの少しの間だけですね。

jerusalem

49.エルサレム・聖墳墓教会入口/Jerusalem

2008年秋に初めてイスラエルを訪れました。政治的に難しい所という印象がありますが、その時は特に問題もなく、パレスチナ自治区にも入り、沢山の遺跡やキリストや聖母マリアに関する聖地を訪れました。エルサレムにある、キリストが磔になったゴルゴダの丘には聖墳墓教会が建てられていて、キリスト殉教の地として世界中から巡礼者が訪れます。私はキリスト教徒ではないけれど、そう言われるとやはり何か特別なものを感じます。入口に木製の十字架が置いてありました。キリスト受難の追体験をするために信者が持って来たものらしいです。

teria

50.ヨークシャーテリア/Yorkshire terrier

この子は親戚の飼い犬です。家を訪ねると短い尻尾を振りながら玄関までお迎えに来てくれる可愛い子です。動物の中でも犬は種類がとても多いので、それぞれの特徴を生かして描くように心がけています。全体に洋犬の方が毛がフワフワしているものが多いので、骨格がわかりにくく難しいように思います。

risu

51.リスたち/Squirrels

ふと思いついて、3年前に行ったモントリオールの公園にいたリスを描いてみました。都会の公園や、街路樹でも良く見かけました。あちらでは実がなる街路樹が多く、エサが沢山あるからでしょう。本当に尻尾がフサフサで、仕草が可愛いです。よく見ると足の指が長いですね。だから器用なのかな?
リスに詳しい訳ではないので分かりませんが、このリスたちはシマリスのような縞模様がなく、体格も大きいのでもしかしたらタイワンリスの仲間でしょうか?

house

52.森の中の家/House in forest

これも3年前のカナダで見た景色です。森の中、細い道の行き止まりに、薪を積み上げた白い壁の小さな家がありました。「昔々、深い森の中に一軒の小さな家がありました…」なんて、おとぎ話に出てきそうな、ムードのある森の中の一軒家でした。どんな人が住んでいるんでしょうか。魔法使いのおばあさんではないでしょうが…。
忙しい毎日を送っていると、日常を離れてこんな森の中をのんびり歩いてみたくなって、描いてみました。

birkenau

53.ビルケナウ強制収容所/Birkenau

ポーランドにある第二次世界大戦中に作られた強制収容所跡地。ナチスによって多くの人々がここへ送られ、命を落とした場所です。広大な平原に走る線路。両脇には鉄条網に仕切られた囚人棟。無機質な風景が、60数年前の悲劇を伝えているようです。
どうしようもない「無情」感。今までにこのような絵を描いたのは初めてで、どう表現しようか悩みましたが、見た時のイメージのまま、鉛筆(シャープペンシル)一本で描いてみました。

cecilienhof

54.ツェツィリエンホーフ宮殿/Cecilienhof

ドイツのベルリン郊外、ポツダムにある、イギリス風別荘様式の宮殿。ヴィルヘルム皇太子が妻のツェツィリ(英語でセシリア)の名をとって付けた建物です。およそ宮殿というイメージとはほど遠い、田舎風の館ですが、ここはあの「ポツダム会談」が行われた場所でもあります。
ドイツにこのような英国風の建造物がある事にまず驚き、こんなのどかな風情のお屋敷で、歴史上重要な会議が行われたという事に二度驚きました。

hokuto

55.柴犬北斗/Hokuto of Shiba

これは私の飼い犬の柴犬「北斗」です。今までよその子ばかり描いていましたが、自分のうちの犬をようやく描きました。
2005年に14年間飼っていた犬が亡くなり、暑い夏の日、泣きながら埋葬する穴を掘りました。その時はとても悲しくて、もう二度と犬は飼うまい、と思ったのですが、しばらくすると寂しくて、犬を飼っている人を見るたびに羨ましくなってきました。今度飼うなら以前から好きだった柴犬しかない!と思い、この子になりました。
毎日見ていても、絵にするためにじっくり観察してみると「犬の唇(?)ってゴムパッキンみたいでグロテスク!」「茶色の犬でも前から見るとほとんど白いんだ」「犬の指って面白い形してるんだなあ」「小型犬なのに結構筋肉質!」と新たな発見の連続でした。

camera

56.昔のカメラ/Old Camera

久しぶりに静物画を描いてみました。これは私が五歳の時に亡くなった父が使っていた昔々のカメラです。もちろん今では動きませんが、ずーっと家の本棚の隅っこに座っています。
昔の機械って、何とも言えない味わいがありますね。このカメラも何十年も前には最新式だったんでしょうか。どうやって描こうかなと考えて、普通に色をつけても面白くないし、単色の鉛筆描きでは地味だし、じゃあ、ちょっと昔風のイメージにならないかな、とパープル系で色付けしてみました。うーん、どうなんでしょう?

romania

57.ルーマニアの村/Romanian Village

昨年旅行したルーマニアの小さな村で見た風景。ルーマニア革命の後、民主化されたものの、色々な面でまだ近代化への途上にある国です。その反面、「古き良きヨーロッパ」という風景もあちこちで見られ、地方ではこの様な馬の引く荷馬車が見られます。この老夫婦も毎日こうして荷車に乗って畑に向かっているのでしょう。

↑Top